もみの木
その日もみの木は
深いふかい緑の晴れぎを着て
手も足もぴんと伸ばし
背筋もしゃっきりと立てて
無心に夜空をあおいでおりました
疲れても眠くても
ぴりぴりと寒くても
ひたすら夜空を仰いでおりました
すると
ふんわりと音もなく落ちてきた星が
ぴたりと肩に止まったと思いきや
もう眼がまわるほどに立てつづけに
こんどは
あたまやうでや
ひたいやゆびさきに降りそそぎ
とうとう頭のてっぺんから
あしもとにまで星がまぶされて
漆黒の暗闇に
白く明るく
くっきりともみの木の形をさせて
輝きだしたのでした
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