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みんな仲良し?

 おばちゃんの友だちSさんが話してくれた通りに書きます。
「わたしね、5,6歳のころ、満州にいたことがあるの。黒竜江省の近くだったとおもうけど、色々な国の子どもたちがいっしょに遊んでて」
「どうして言葉がつうじたの?」
「誰もお互いの国の言葉なんてしらなかったけど、どういう訳か通じていて、いっしょに縄跳びしたりして」
「どこどこの国の子たちだったの?」
「ロシア人のこども、中国人のこども、韓国人もいた気がする、それに日本人」
 おばちゃんは、四つの国の子どもたちが、あの広大な中国の地で、コーリャン畑や夕陽を背景に、無邪気に笑い転げながら遊んでいる光景を思い浮かべたの。そして思った。おばちゃんは、いま世界政治がどうなってるかなんて、考えたこともない、だけど、ほんとうの平和って、大人も子どもも、こんなふうにあることが平和なんじゃないかなって。


 おばちゃんも、ちいさいころ、近所の人に「あのこは、○○人の子だから遊んじゃ駄目」と言われたことがあります。どうして駄目なのか、そのときはわかりませんでした。遊びにいくと、揚げたての天ぷらやインドりんごを自分の子どもたちと同じように分けてくれました。こうやって食べるんだ、といって、りんごを柱に打ち付けて柔らかくして食べた楽しい思い出があります。そこのお母さんが、私に何かをくれるときに、必ず、「お家には言わないで」と釘を刺すのでした。おばちゃんはそれを守ってましたけど、それもどうしてか分かりませんでした。

 大人になってから、あれは人種差別だってわかりました。
差別感を吹き込むのは、いつでも大人たちだって分かりました。それが色々な争いにもつながっていくんだって。
 Sさんの語ってくれた風景、これこそが、本来あるべき姿なのだと、Sさんの話は、教えてくれたのね。


               
2007年10月13日(土)
                 近くに工事現場の音を聞きながら

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